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こんにちは。
卒業シーズンになり、もうすぐ新生活という方も多いのではないでしょうか?
郡山でもちらほら袴姿の人をみかけて、ほほえましい気持ちになりますね。
さて、今日は天井のデザインについてお話しします。
高い天井に梁が見えている空間、ご覧になったことありますか?
「梁をあらわしにする」という言い方をしますが、開放感ある空間によいアクセントになってとても素敵です。
本来は構造体の梁を見せるものですが、最近は装飾として使う「化粧梁」というものもあります。
今日は、そんな化粧梁のメリットや注意点、採用する時の注意点などをお伝えします。
▼目次
・ 化粧梁は、あらわし梁から生まれた装飾
・ 化粧梁のメリットは3つ
・ 化粧梁を使う時の4つの注意点
・ 化粧梁を採用した事例
・ まとめ
化粧梁は、あらわし梁から生まれた装飾
そもそも「梁」とは?
「梁」とは、柱の上に横に渡してある構造材のことです。2階の床や屋根を支えるための部材のひとつですね。
普通は天井の中に隠れて見えない部材ですが、これをあえて見えるように仕上げたのが「あらわし梁」と言います。
梁を見せる3つの理由
どうして梁を見せるの?と不思議に思うかもしれません。
その理由は、主に3つあります。
・階高を変えず、天井を高くできる
・木の温かみ、力強さが感じられる
・梁がアクセントになって、おしゃれ!
開放感がほしいからと天井を高くする場合は、階高を上げます。
しかし、それでは階段が長くなり家全体の高さも上がってしまいます。
そこで、天井の中に隠れてしまう梁を見せて、梁の上に天井を張れば、階高はそのままに天井を高くすることができるというわけです!
あらわしになった梁は、木の温かみを感じさせ、構造の力強さをダイレクトに伝えてくれます。安心感を覚える方も多いです。
また、化粧梁があることで天井面に凹凸ができ奥行きが生まれ、よいアクセントに。
普通はクロスや木材で仕上げるだけの天井ですが、ぐっとおしゃれになりますね。
あらわし梁は構造体を見せたものなので、どこでも好きにつけられるわけではないため、本数や太さを選ぶことはできないという特徴もあげられます。
化粧梁は装飾のための梁
そこで生まれたのが「化粧梁」です。
構造的には必要ない場所に、あえて装飾のためにつける梁で、「見せ梁」とも呼ばれます。
あらわし梁には、
・構造体を見せた梁
・構造的には必要ない装飾のための梁
の2つがあり、装飾のための梁が「化粧梁」と呼ばれているというわけですね。
化粧梁のメリット
化粧梁を採用する主なメリットは下記の通りです。
梁の位置や間隔の自由度があがる
構造と関係ないので、梁の位置や間隔が自由になります。
リビングの中心に合わせて配置したり、本数を増やして密に入れたりすることもできますね。
また、中を空洞にして配線スペースに使うということまで可能。
自由度がアップすることで、インテリア重視で設置できるようになります。
構造の種類を選ばない
梁の部材が出てくるのは、木造でも軸組在来工法の場合です。
例えば2×4ではあらわし梁として使えるような部材は出てきません。もちろん、鉄骨造でも木でできた梁は使いませんよね。
でも、化粧梁なら構造を選びません。
インテリア重視であらわし梁を取り入れたいなら、化粧梁が向いていますね。
化粧梁を使う時の3つの注意点
化粧梁を使う場合は、次の点にも注意しておきましょう。
空調機器を空間の広さに合わせる
天井高が上がる分、室内の空気の量が増えます。
そのため、室内の床面積でエアコンを選んでいると、十分に効かないと感じることがあるかもしれません。
機能に余裕を持った空調機器を選んでおく方が、無難だと思います。
照明は、梁に合わせて選ぶ
化粧梁をつけることで、天井に凹凸ができます。
梁の間隔がせまい場合は、天井付けのシーリングライトが付けにくい場合も考えられます。
そのため、化粧梁を採用した部屋では、ダウンライトやダクトレールなどの照明を採用することが多いです。
梁の凹凸を強調し、おしゃれに見せるために、間接照明をつけることもあります。
梁をいかす照明計画を、設計者と一緒に考えたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高い天井に梁を見せた空間は、とても素敵ですよね。
本来は構造体を見せるものでしたが、構造と無関係の化粧梁なら、自由度の高い空間作りができます。
メリットデメリットを知って、効果的に取り入れていきたいですね。
天井でもこんなこだわりがしたい!そんな時は是非増子建築工業までご相談ください。