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こんにちは。
やっと春の訪れを感じられる季節になってきましたね。
河津桜が咲いている地方もあるとのことで、これから楽しみです。
さて、今日のテーマは「小上がり和室」です。
お家を建てる時の悩みの一つとなる和室の有無。
大きな和室は要らないけれど、ゴロッと横になれる畳スペースがあると落ち着くという人は少なくありません。
そこでおすすめなのが小上がりの和室です。
今日はそんな小上がり和室についてお話してみようと思います。
▼目次
・まとめ
小上がり和室とは
床よりも一段高い場所に設けた和室のことを、「小上がり和室」と言います。
主にリビングダイニングなどに取り入れられることが多く、空間の中に高低差が出るため奥行き感を演出できます。
段差を有効活用でき、どのようなテイストの家にもなじむため、リフォームでも新築でも導入を検討される方が増えています。
施工事例:心地よい距離で繋がる二世帯住宅
小上がり和室のメリット
小上がり和室を設置すると、次のようなメリットがあります。
収納が増える
一番のメリットは収納が増えるという事です。
段差のスペースを利用し、適切な高さと幅が確保できれば、大容量の収納スペースになります。
段差に座ってくつろぐことができる
段差に腰掛けることができるので、椅子やソファの代わりに腰掛けてくつろぐことができます。
小上がりに腰掛けて、同じ目線で会話を楽しんだり、お子様と遊んだりする使い方も楽しめます。
寝転んでも地べた感がない
フローリングとフラットにつながった和室では、地面に直接寝ているような気がしてリラックスできないという方も少なくありません。しかし、小上がりの段差があれば、「地べた感」がなくなり、気持ちよく寝転がることができます。
また、リビングダイニングと一体型の和室でも、床のほこりやゴミが和室にまで侵入することもありません。
空間に立体感が生まれる
小上がりの段差のおかげで、室内が立体的になるのもメリットです。床面にメリハリが生まれて、リビングダイニングがおしゃれな雰囲気に。和室の天井が低くなることで、落ち着いて過ごせるスペースになります。
施工事例:トップライトがあるフラットハウス
小上がり和室のデメリット
ご家族の年齢や、リビングの広さ・天井の高さによっては、小上がり和室を設置しない方が良い場合もあります。
バリアフリーには向かない
小上がり和室の「段差」によって、さまざまなリスクや手間が生じる可能性があります。
例えば、段差が転落やつまづきの原因となってしまうことがあるため、ご高齢の方や乳幼児がいらっしゃる場合は、注意が必要です。また、お掃除ロボットを使っているご家庭では、小上がり和室を掃除させる時に、ロボットを和室に上げ下げして移動させる手間が生じます。
バリアフリーを大切にするライフスタイルには、小上がり和室は向かないかもしれません。
部屋が狭く見える
デザイン次第で奥行き感を出せる小上がり和室ですが、リビングの広さ・天井の高さ・和室の位置によっては、逆にリビングが狭く見えてしまうこともあります。
家具の配置などには十分配慮が必要だと言えます。
小上がり和室を作る時のポイント
小上がり和室を作る時には、次のようなポイントに注意しましょう。
施工事例:心地よい距離で繋がる二世帯住宅
広さは4.5畳が人気
リビングに小上がり和室を作る場合、広さは「4.5畳」が圧倒的に多く、その次に人気があるのは「3畳」です。
5畳以上になってくると、別室として独立させることの方が多くなってきます。
用途によって間仕切りを
ちょっとしたくつろぎスペースにしたり、お洗濯物を畳んだりする程度であれば、間仕切りの必要性はありませんが、寝室として使いたいという場合は、音や匂いが気になるため、間仕切りが必要になってきます。
ただ、間仕切りを作ると、どうしても存在感が出てしまうため、スペースが限られている場合はあまりおすすめできません。
段差は35cm~40cmがベスト
小上がりの段差は35cm~40cmが理想とされています。それ以下になると、段差を利用した収納が有効に利用できません。
座る時にあまり低すぎても座りづらさを感じますし、つまずきやすくなることもあります。使い勝手をイメージして、段差を決めましょう。
収納にするなら手前にスペースを
小上がり和室の段差を収納にする場合は、引き出し式の収納にすることが一般的です。収納を引き出すためには、手前のスペースに余裕が必要です。
通路やダイニングの椅子の位置と重なると、使いたい時に収納を引き出しにくくなりますので、よく注意して設置場所を検討しましょう。
施工事例:くつろぎの和風空間の家
まとめ
いかがでしたでしょうか?
小上がり和室は収納力だけでなく、デザイン性も魅力のひとつです。
ただし、デメリットや周囲の環境、家族のライフスタイルをきちんと考えた上での設置をおすすめします。