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こんにちは。
暑い日が続きますが、現場はどんどん進んでいきます。この暑い中、作業を進めてくださる大工さんには本当に頭が下がります。
遠くから現場を見ていると、やはり屋根の形は家の印象を左右するなと感じます。
いろいろな形がありますが、よく使われるのが「切妻屋根」。シンプルな形だけに、アレンジ次第でさまざまなイメージに変化します。
そこで今日は、切妻屋根の魅力やおしゃれに見せるポイントについて取り上げてみます!
▼目次
・まとめ
切妻屋根とはどんな形?
「切妻屋根」とは、本を開いたまま伏せたような形の屋根のことです。いわゆる「三角屋根」のことで、戸建て住宅でも採用することの多いスタンダードな屋根形状。
「妻」とは端っこという意味で、屋根の端を切ったような形、ということから「切妻屋根」と呼びます。
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切妻屋根の3つの魅力
古くからよく使われる切妻屋根ですが、選ばれるにはそれだけの理由があります。切妻屋根の魅力は、主に次の3つが挙げられます。
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外観や構造がシンプル
切妻屋根は、最も基本的な屋根の形。構造がシンプルなので施工しやすく、施工不良も発生しにくいので、安心して選ぶことができます。
雨漏りの心配が少ない
屋根のトラブルと言えば、雨漏りです。屋根材の接合部から雨が入りやすいのですが、切妻屋根の場合、その接合部は1カ所のみ。屋根形状が複雑で接合部が多い「寄棟屋根」や「入母屋屋根」などに比べると、雨漏りのリスクが少ないのがメリットです。
将来のメンテナンスもしやすい、屋根形状です。
幅広い外観テイストに合う
切妻屋根は、日本だけでなく世界中で使われている屋根形状。そのため、和風・洋風どちらの外観テイストにも似合います。
同じように幅広い外観で使われる屋根には、「片流れ屋根」や「寄棟屋根」もありますが、色や素材、角度などアレンジしやすいのは「切妻屋根」でしょう。
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もっとおしゃれに!切妻屋根のアレンジ
シンプルな切妻屋根は、屋根の勾配や素材、色などで、外観のイメージをさまざまに変化させてくれます。
おしゃれに見せるポイントを、3つご紹介しますね。
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イメージに合わせて屋根の角度を選ぶ
切妻屋根の印象に大きな影響を与えるのは、「屋根勾配」です。
ゆるやかな角度は、温かみのある落ち着いた印象。どちらかというと和風の印象になります。シンプルなイメージにしたい時も、ゆるめの勾配ですね。急勾配にすると、洋風のイメージになります。ヨーロッパの山小屋やクラシカルなイギリス住宅のような印象です。
屋根の材質選びもポイント
シンプルな形状の屋根なので、屋根の素材や色で印象が変わってきます。
屋根材には、ガルバリウムや日本瓦、スレートなどさまざまな素材があります。増子建築では、耐久性が高く在来木造住宅と相性の良い瓦を中心に使用しています。和風の外観はもちろん、和モダンな雰囲気にもよく似合います。
好みの外観イメージに合わせて、屋根材も選んでいきましょう。
窓や軒の出を工夫して、もっとおしゃれに
シンプルな形状だけに、個性が出にくい、物足りないという声もある「切妻屋根」。印象的な外観にするには、窓や軒など屋根まわりのパーツを整えるのもポイントです。
一般的な引き違いではなく、縦すべり窓やFIX窓で整えたり、軒を深く出して陰影をつけたりすると、おしゃれなイメージになります。
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まとめ
屋根形状のひとつ「切妻屋根」について、ご紹介しました。
シンプルなだけに、さまざまなテイストに似合う「切妻屋根」は、広く使われています。ぜひ気に入った勾配や素材を選び、好みの外観を作っていきましょう!