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こんにちは。
9月に入りました。
暑い暑いと言ってはいますが、
それでもクーラーのいらない時間帯も増えました。
季節の変わり目は体調を崩しやすいともいいますから、元気に過ごしたいですね。
さて、今日は建物の「庇(ひさし)」についての話題です。
日本では、昔から見られた「庇」や「軒」のある住まい。最近は、改めてその魅力が見直されてきているようです。
庇の持つメリットや効果について、実例を見ながらお伝えします!
▼目次
・まとめ
庇(ひさし)とは?
「庇」とは、窓や玄関ポーチ、ベランダの上についている小さな屋根のことを言います。
屋根の先を長く伸ばした「軒」とよく似ていますが、「庇」は屋根とは別に独立して設けるところが違います。
昔から日本の住まいではよく見られたもので、最近はその役割や必要性がまた見直されてきているようです。
施工事例:自然素材に包まれたお気に入り空間
庇の役割は?
庇があると、どんなメリットがあるのでしょうか。庇の主な役割は、次の4つです。
日差しを程よくさえぎる
窓から差し込む太陽の光は、家の中を明るく、暖かくしてくれます。
でも、夏の日差しは暑すぎるのでシャットアウトしたいもの。
そんな時に役立つのが、庇の存在です。
日本では、太陽の光は夏と冬とで差し込む角度が変わります。
夏の太陽はほぼ真上から照らしてくるので、庇があれば、暑い日差しが室内に入るのを防いでくれます。
逆に、冬はほぼ真横から光が差してきます。庇は日差しをさえぎることなく、光を部屋の奥まで導いてくれます。
施工事例:家事ラクなまとまりのある家
雨から窓を守る
庇は、窓や玄関ポーチを雨に濡れないように守ってくれる役割があります。
窓を開けていても庇があれば、室内が濡れることはありません。また、玄関で鍵を出したり傘をたたんだりする時も、庇があると濡れずにすみますね。
施工事例:かっこいい和モダンの家
外観のアクセント
窓の上に設けられた庇は、2階建ての建物の壁面のよいアクセントになります。
壁のボリューム感を和らげ、屋根の下の陰影が表情のあるたたずまいを演出してくれます。
施工事例:小窓で繋がる家
外壁を汚れから守る
新築して数年経つと、窓枠の下に雨で流れたような黒い筋状の汚れが付くことがあります。サッシなどの枠についた埃などが、雨で外壁を伝っていく時につく汚れです。
庇があると、雨が直接当たらないので外壁が汚れにくくなります。
庇のある空間の使い方
庇を付けると、屋根の下に外と中をつなぐ中間的なスペースができます。
外としても、中の部屋の延長としても使える濡れ縁のような場所は、住まいをとても豊かにしてくれます。
縁側やウッドデッキ
庇の下を縁側やウッドデッキにすると、ちょっと腰掛けておしゃべりしたり、素足のまま外に出たりするコミュニケーションの場所になります。
家族や仲の良い友人と、こうしたスペースで過ごす時間はとても居心地の良いものです。
施工事例:木の香りに包まれる家
雨の日の遊び場
ちょっとした屋根のある場所は、雨の日の子どもたちの格好の遊び場になります。
室内と外を行ったり来たりしながら遊ぶのは、とても楽しいもの。雨でも退屈することなく、気軽に体を動かせます。
施工事例:温もり溢れるカントリー調の家
屋根のある物干場
庇の下を、物干しスペースにすることもできます。
少しくらいの雨なら濡れずに干したままにできるので、あまり天候を気にすることなく洗濯物を干せますね。
施工事例:トップライトがあるフラットハウス
まとめ
窓の上に庇を設けると、日差し雨から室内を守るだけでなく、外観のアクセントになったり窓のまわりでの過ごし方を豊かにしてくれたりする効果もあります。
実用的なメリットだけでなく、庇の持つ魅力にも注目してみてくださいね!