ブログ
こんにちは。
季節の変わり目だからか、週によって寒暖差が大きいですね。
まわりでも体調不良の方が多いです。
元気に乗り切りたいものですね!
さて、お家を建てる際、「土地は狭いけど広く見せたい」「いつも家族の気配を感じていたい」というような悩みや希望が浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめしたいのが「スキップフロア」です。
段差を活かして空間を広く見せることができるので、たとえコンパクトな住まいでも、広々と感じられます。
今日はそんな「スキップフロア」の魅力や、注意点、スキップフロアと相性の良い間取りなどをご紹介します。
▼目次
・まとめ
スキップフロアとは
スキップフロアとは、1つの空間に、さまざまな高さのフロアがある間取りのことです。
例えば、床から30センチくらいの高さに設けたフロアは「小上がり」と呼ばれ、リビングの小上がり和室などに使われます。
また、1階と2階の間に設けたスペースを「1.5階」や「中2階」と呼びますが、こちらもスキップフロアです。
このように、フロアごとの高低差で空間を区切る方法を、スキップフロアと言います。段差をうまく活用することで、デッドスペースを減らして床面積を広く使ったり、収納スペースを増やしたりすることができます。
施工事例:大きなロフトと小さなロフトの家
こんなにある!スキップフロアの魅力
スキップフロアのある住まいでは、次のような魅力が感じられます。
視覚的に広く見える
スキップフロアのある間取りでは、段差で部屋を区切ります。視界をさえぎる壁が最小限ですむので、空間が立体的になり広がりが生まれます。
そのため、部屋が広く見え、開放感を感じられるのが大きな魅力です。
自然光・風を取り入れやすくなる
空間が上下につながっているため、日当たりや風通しがいいことも魅力です。
壁や扉が少ないので、自然に風が通り抜け、換気しやすい住まいになります。また、日当たりいい高いところに窓を設ければ、空間全体に明るい光が届くようになります。
床面積を広く使える
限られた面積を、広く伝える点も大きなメリットです。
空間を区切る壁が最小限で済み、床の段差で空間を仕切っているため、廊下を設ける必要もありません。壁や廊下などの無駄なスペースが省ける分、リビングを広くしたり収納を増やしたりすることができます。
家族とのコミュニケーションが増える
自然と家族間のコミュニケーションが増えるのも、スキップフロアの魅力です。
空間がゆるやかにつながっているため、声や気配が届きやすく、どこにいるのかを感じやすくなります。同じフロアにいても、高低差によって程よい距離感を保てるのもいいですね。
施工事例:心地よい距離で繋がる二世帯住宅
知っておきたい注意点
一方で、人によってはデメリットと感じることもあります。事前に知っておけば、納得して取り入れることができます。
建築コストがかかる
同じ面積の住宅と比べても、スキップフロアには材料や設計の手間が増えることで建築コストは高くなる可能性があります。
また、壁がない分、構造的な強度や耐震性を十分検討しなくてはなりません。
空調効率が悪い
壁がないため、空調効率が低くなってしまうケースもあります。
せっかく一体感のある間取りになっても、室内の気温が快適に保てなくては、過ごしにくいですよね。建物の気密性、断熱性にも配慮してプランニングしていきましょう。
プライバシー確保が難しい
コミュニケーションが取りやすいということは、プライバシーの確保が難しいということでもあります。夜勤やクラブ活動で生活時間にズレがあるなど、家族のライフスタイルによっては、暮らしにくい可能性も。
開放的でコミュニケーションの取りやすい家にしたいのか、お互いのプライベートを尊重し干渉し過ぎない家にしたいのか、あらかじめよく検討しておきましょう。
バリアフリーのさまたげになる
スキップフロアは段差を活用した間取りですので、バリアフリーの考え方にはなじまないこともあります。
小さなお子様や高齢の方がいらっしゃる場合は、手すりや落下防止柵などの対策も含めて計画しましょう。
施工事例:心弾むスキップフロアのある住まい
スキップフロアと相性のいい間取り例
スキップフロアを取り入れるとしたら、どのような間取りと相性がいいのかイメージしにくいかもしれません。そこで、スキップフロアと相性のいい間取りをいくつかご紹介します。
ビルトインガレージ
ビルトインガレージとは、1階や半地下に作られる住宅一体型の車庫のこと。
一般的な居室よりも天井を低くできるので、その分、居室にあたる上階の天井を高くしやすいのです。
ガレージの上にスキップフロアを作り、そこにリビングを設ければ、座ったときに視点が下がり、部屋が広く見えます。
吹抜け
開放的で、どこにいても家族の気配を感じられる「吹抜け」も、スキップフロアとの相性が良い間取りです。
スキップフロアをちょっとした隠れ家や秘密基地のように利用して、遊び心のある空間にすることができます。
ロフト
窓がなく、天井高の低い空間はロフト収納や、シアタールームにするのもいいでしょう。
スキップフロアは、デッドスペースを減らし、空間をムダなく使いたいという方にぴったりです。
施工事例:イロイロ・アカリの家
まとめ
スキップフロアは、実際の面積よりも空間を広く活用することができ、デッドスペースを少なくできる点も魅力です。
家族の気配を感じやすく、コミュニケーションの取りやすい暮らしも叶います。
部屋を広く見せたい、収納スペースを増やしたい、室内空間にメリハリをつけたいという方にはオススメのスキップフロア。
そのメリット・デメリットを十分に理解したうえで、アイディアや遊び心を活かした素敵なスキップフロアを実現しましょう!!