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こんにちは。
「巾木(はばき)」という言葉を聞いたことはありますか?
普段あまり意識されることのない部材ですが、実はインテリアのクオリティや機能性を支える重要な役割を果たしています。
今回、巾木の役割や種類、選び方について詳しく解説します。
▼目次
・まとめ
巾木とは?
巾木とは、床と壁の境界部分に取り付ける細長い部材のことで、インテリアの仕上げ材としても重要な役割を担っています。
意識して見たことがある方は少ないかもしれませんが、巾木にはさまざまな種類があり、選び方次第でインテリアの印象を左右します。
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巾木の役割
巾木には、大きく分けて2つの役割があります。ひとつは、床と壁のすき間を隠すこと。もうひとつは、壁を汚れや衝撃から守ることです。
床と壁のすき間を隠す
一見、床と壁はぴったりと接しているように見えますが、実際には意図的にすき間を設けて施工されています。
これは、木材が時間の経過とともに収縮する性質を持つためです。特に無垢材のフローリングを使用する場合、伸縮による「反り」や「たわみ」が発生することがあります。これを防ぐために、あらかじめ適度なすき間を設けるのですが、そのままでは見た目が悪く、ホコリやゴミが溜まりやすくなってしまいます。
そこで、巾木を取り付けることで、こうしたすき間を隠し、清潔で美しい仕上がりを保つことができます。
壁を汚れや衝撃から守る
巾木は、壁を傷や汚れから守る役割も担っています。
例えば、掃除機やモップをかける際に、壁にぶつかるのを防ぐことができます。また、ベッドやソファなどの家具を壁際に配置する際の衝撃を吸収し、壁を傷つけにくくします。
もし巾木がなければ、壁紙が剥がれたり、塗り壁にひび割れが生じたりする可能性があります。巾木は、こうしたダメージから壁を保護し、長期間美しい状態を維持するのに役立つのです。
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巾木の種類
巾木には、素材やデザインによってさまざまな種類があります。
素材の種類
巾木の素材には、次の3つの種類があります。
・木製巾木(MDF製、無垢材など):ナチュラルな風合いが特徴
・塩ビシート巾木:耐水性・耐久性が高く、お手入れが簡単
・アルミ製巾木:モダンでスタイリッシュな印象
注文住宅では、MDF(中密度繊維板)に化粧シートを貼った木製の巾木が一般的です。しかし、当社では無垢フローリングを採用することが多いため、巾木も無垢材で統一することがほとんどです。
塩ビシート製の巾木は、耐水性や耐久性が高く、お手入れが簡単なのが特徴です。特に水回りや商業施設など、傷みやすい場所に適しています。
サイズによる違い
巾木は、厚みや高さによっても種類が分かれます。一般的には、高さ5~10cm程度のものが多く採用されますが、空間のデザインによって適切なサイズを選ぶことが重要です。高さを抑えたタイプは、控えめでスッキリとした印象を与えます。一方、高さのある巾木はデザイン性が強調され、空間にアクセントを加える役割を持ちます。
巾木の選び方
巾木は小さな部材ですが、インテリアの印象に大きく影響を与えます。室内の雰囲気とバランスの取れた、目立ちすぎないものを選びましょう。
白い巾木を選べば、壁と一体感を持たせ、目立たせない仕上がりになります。フローリングと同系色の巾木を使うと、空間全体が自然になじみ、統一感が生まれます。また、無垢材の巾木を採用すれば、木の質感を生かし、上質な雰囲気を演出できます。
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まとめ:巾木は見えないところで大活躍!インテリアの仕上がりを左右するポイントに
巾木は、壁や床のすき間を隠すだけでなく、汚れや衝撃から守る役割も果たす重要な建材です。小さなパーツながら、空間全体の仕上がりに影響を与えるため、選び方にはこだわりたいところです。
注文住宅やリフォームを検討する際は、巾木の素材や色にも注目してみてくださいね!