「ふくしま性能向上リノベの会ハルモ」様の年次総会にて基調講演をさせて戴きました。
「ふくしま性能向上リノベの会ハルモ」さんの年次総会で、戸建てリノベーションの事業化をテーマに基調講演をさせて頂きました。8月末のYKKAP東北支社主催性能向上リノベの会東北部会、パナソニックハウジングソリューションズ中部支社主催東海4県PRCオーナー・店長会に続き、基調講演第三弾です。ハルモの会会員各社、事務局の(株)誉田の誉田社長以下社員の皆さん併せて50名超の会でした。前回の2講演同様、会場の質疑応答では具体的な質問や意見は出ないものの、懇親会では活発に質問やご意見を戴きました。私が伺う分には、戸建てリノベーション事業に十分取り組めるだけのポテンシャルをお持ちの企業さんが多数の様に見受けられます。が、それだけに実践しないコトはとてももったいなと思ってしまいます。
さて、建設業の2023年1~8月の倒産件数が1,000社を超え、8月の速報値で新設着工戸数が20か月連続前年同月比割れ、ハウスメーカー各社が同じく8月の速報で前年同月比割れ。累計でも同様の数値が出るなど新築に強烈な逆風が吹いている昨今、状況を打開する少ない打ち手の一つとして戸建て住宅のリノベーションが注目を集めています。とはいえ、事業が軌道に乗るには相応の時間を要します。この環境下で事業化を躊躇する理由は一つもありません。一社でも多くの工務店が戸建てリノベーション事業に参画し、それがお客さんの選択肢に入ることは、日本経済全体にとって良い方向です。今回の講演が、その一助になればうれしいなと思っています。
私たちは、2017年に“りりこ”を設立しリノベーション事業に取り組んで来ました。当時は、新築の着工戸数が減ることや人口減少が統計上不可避な状況にもかかわらず、リノベの事業化に積極的な工務店は皆無でした。それから7年余りの時間が経過し、私たちも多くの経験を積ませて戴きました。この経験を少しでも社会に還元できるように依頼があれば講演などをお受けするようにしています。リノベ市場が少しでも盛り上がると嬉しいです。