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12月に入って、めっきり寒さが増してきました。
本格的な冬がやってきますね。
今回は、無垢材についてお話してみようと思います。
冬は暖かく、夏はさらさらと肌触りの良い無垢材。
素足で木のぬくもりを感じることができるので、床材には無垢を使用したいという方が多いです。
無垢材と普通のフローリング材ではいったいどのように違うのか?
また、無垢材のメリット・デメリットについてもご紹介いたします。
▼目次
・今更聞けない?無垢材とは。
・無垢材フローリング、一体どんな種類があるのか。
・無垢材のメリット・デメリットについて
・無垢材フローリングのお手入れ方法
・まとめ
今更聞けない?無垢材とは。
無垢材とは、天然木の丸太から切り出した一枚の板を加工したものです。
フローリングの場合ですと、無垢材以外の素材でよく使われているのは「集成材」です。
集成材とは、小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で貼り合わせブロック状にした人工の木材のことです。
集成材を床のフローリングに使用する場合は、無垢材よりも安価なのが特徴で、傷や汚れに強い反面、無垢材にくらべると踏み心地が硬く冬は少し冷たく感じます。
無垢材は、種類、品質によっても変わりますが、一般的には無垢材の方が空気を含んでいるので保温性や断熱性が高く、ひとつひとつの木材の表情が豊かで味があるのが特長です。
無垢材フローリング、一体どんな種類があるのか。
では次に、無垢材はどのような種類の樹木から切り取られているのでしょうか。
無垢材はには、様々な種類の樹木があります。
木目の感じや色、肌触り、柔らかさなど、樹木によって特徴があるので、ご自身の好み・相性に応じてどの樹木をから切り取られた無垢材にしたいか考えていきましょう。
いくつかフローリングに使われる無垢材計5種を紹介していきます。
パインの無垢材
無垢材として使われる木材の代表にパイン材があります。
経年変化でパイン材の独特な深みが出るので、昔から多くの無垢材好きに愛されています。
パイン材は他の無垢材と比べると少し価格が高いですが、素材は比較的柔らかく素足で歩くのにとても適しています。
スギの無垢材
こちらもよく無垢材とのフローリングで使用される木材です。
パイン材同様に、柔らかく肌触りがよいのでお年寄りや小さな赤ちゃんにも安心です。
木目は結構まっすぐなものが多いです。
ヒノキの無垢材
日本を代表する有名な木材のヒノキ。よくお風呂場に使われているのを見かけることも多いですよね。
特有の芳香がありヒノキを床材に使用すると部屋中にヒノキの香りが広がります。
耐久性も優れており床材には適していますが、他の無垢材と比べると価格の変動が激しく、時期によっては安かったり、高かったりするのが難点です。
オークの無垢材
とても硬く、丈夫なため洋酒の樽などによく使われていた木材です。
ですので、傷のつきやすいフローリングにもとても適していると言えます。
テーブルやいすなど家具に使われていることも多いです。
木目もとても美しく、価格も他の無垢材と比べると比較的安く人気のある木材です。
ウォールナットの無垢材
衝撃に強く、耐久性も高い木材です。
落ち着いた色合いなので、重厚感のあるなめらかな木目が特長です。高級感をだしたい方にオススメです。
ウォールナットは、家具や建具にもよく使用されています。
無垢材のメリット・デメリットについて
メリットは…?
①木材の味・風合いを感じられる
無垢材を使うメリットの一つは、木材の味を感じられることです。
無垢材はひとつひとつ木目など表情が変わるので、どれ一つとして同じものは存在しません。
②肌触りが良く、冬場は暖かい
無垢の魅力は、安らぎと心地よさを感じさせてくれる肌ざわり。
ほどよい堅さと温かみに、やみつきになる方も多いです。
冬のひやっとした床の冷たさが嫌!という方は多いと思います。
冷たい空気は下方に行くので、フローリングはどうしても冷たくなってしまいます。
しかし、無垢材を使用すると冷えは少し和らぎます。
たくさんの空気を含んだ無垢材は、その空気が断熱の役割を果たすため、冬は冷気が無垢材に伝わりにくく冷えるのを防ぐ効果があるのです。
③室内の湿度・温度をコントロールし快適に過ごせる
無垢の良さは、風合いや肌触りだけでなく部屋の湿度・温度をコントロールする作用があります。
無垢材は水分を吸収したり・放出したりを行うので、夏のジメっとした時期には水分を吸収し、冬の乾燥している時期には水分を放出し部屋が乾燥しすぎないようにしてくれるので、快適に過ごすことができるのです。
デメリットは…?
①傷つきやすい
無垢材は天然木であるため、加工される集成材に比べると傷がつきやすくなります。
柔らかい無垢材だと物を落とした際に凹みが出来てしまったりするので注意が必要です。
ペットを飼っているご家庭では傷が多くなってしまうかもしれません。またその傷も味だと思える方にはお勧めですね。
しかし無垢材は水を含ませて膨らませたり、削ったりすることである程度凹みなどの傷は修復することができるというメリットもありますよ。
② 膨張と収縮をする
無垢材は水分を吸収・放出を繰り返すので、膨張と収縮をくりかえします。
そのせいでフローリングに隙間や反りが出てしまうのが無垢材のデメリットです。
無垢材は、含水率が30%を下回ると変形や収縮が起こりはじめ、18%以下になるとその変形がなくなり強度が高まります。
不具合をなくすためには18%以下の含水率が低い無垢材を選ぶのが良いでしょう。
③水に弱い
無垢材は、表面に塗装をしていても水に弱い傾向があります。
先ほどの項目にもあったように、水を含んでしまうと膨張し反ってしまう可能性があるからです…
その為濡れてしまったらすぐに拭き取ることが大事です。すぐに拭き取らないとシミなり、菌が繁殖してしまいます。
無垢材フローリングのお手入れ方法
無垢フローリングは「お手入れが大変…」「傷やシミがつきやすいのでは…」
といったイメージを持っている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
どんなお手入れをしたら良いのかわからない方へ、おすすめの方法を紹介します。
ほこりをこまめに除去
日ごろからのお手入れは、皆さんお持ちの掃除機などで掃除をしていただいても大丈夫です。
半年~1年に1回は、ワックス&クリーナーなどの汚れ落としなどを使って乾いた布で塗り広げましょう。
雑巾で乾拭き
無垢材は、水に弱いので基本は乾拭きです。
ですがよっぽど汚れが気になってしまう場合は、水拭きも行って大丈夫ですが水拭きについては毎日ではなく、1ヶ月~3か月で1回程度で大丈夫です。
水拭きする場合は雑巾をしっかり絞ってくださいね!無垢材は、水に弱いので水拭きをしたあとは必ず乾拭きをしましょう。
塗装
塗装をすると撥水性も良くなるので、作業は少し大変ですがおすすめです。
塗装をする前には、掃除機でホコリをとり、雑巾で汚れを拭き取っておきましょう。
そうすればホコリと汚れと一緒に塗装が固まってしまうのを防ぎます。
まとめ
木材の本来の味が感じられる人気の無垢材。
傷がつきやすい、塗装などのお手入れが必要になってしまうなどの多少のデメリットもありますが、特徴さえわかっていれば素敵な無垢材ライフを送れると思います。
無垢材の床を素足で歩く感覚は、普通のフローリングでは味わえない気持ちよさがあります。
その気持ちよさと天然木ならではの木目の美しさに、きっとあなたも無垢材のとりこになるかもしれませんよ。