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こんにちは。
梅雨の気配を感じる今日この頃ですが、
晴れた日は真夏のような暑さ・・・。
不安定な天候で、着る服にも迷ってしまいますね。
さて、住まいで服といえば、洗濯物!
今日は、洗濯物を干す場所についてお伝えしていきます。
洗濯物を干すのは、ベランダ派ですか?部屋干し派ですか?
実は、新築のタイミングで「部屋干し」を選択するご家庭も増えています。
でも、これまで外で干していた方からは、「本当にちゃんと乾くの?」「部屋干し臭は気にならない?」という声も。
そこで今日は、室内でも気持ちよく乾かせる「干し方」や、設計時に取り入れたい「部屋干しおすすめの場所」についてご紹介します。
▼目次
部屋干しのメリット
お日様の光で干すのが一番!そう思う方も多いのですが、実は部屋干しにはメリットもたくさんあります。
・花粉、黄砂がつきにくい
空気中にある花粉や黄砂などの汚れは、濡れた洗濯物には特につきやすいそう。部屋干しなら、空気の汚れから衣類を守りやすい。花粉症のご家族にも嬉しいですね。
・天候を気にせず、洗濯できる
外干しでは、洗濯のタイミングは天気と相談。梅雨や冬場の時期、急な雨が心配な日など、天気予報とにらめっこですよね。
でも、部屋干しなら天気の心配はありません。いつでも好きな時に洗濯ができます。
・紫外線で衣類が傷まない
濃い色の服を外に干した場合、色あせてしまうことがあります。原因のひとつは紫外線です。直接日光が当たらない部屋干しなら、衣類も長持ちします。
部屋干しの心配点と解消方法
メリットがわかっても、心配な点が解消できなければ、部屋干しを取り入れようとは思えませんよね。よく聞かれる心配点と、解消できるのかという疑問にもお答えします。
・しっかり乾くのか心配
太陽が当たらない室内で本当に乾くの?と心配になりますよね。
大丈夫、実は洗濯物が乾くために必要なのは「除湿」と「風通し」なんです。だから、きちんと環境を整えればしっかり乾きます。
・部屋干し臭が気になる
部屋干し臭の原因は、衣類についた「菌」です。濡れた洗濯物で菌が繁殖し、臭いが残ります。これは洗濯洗剤を部屋干し用に変えると、簡単に解決。干し方にもポイントがあります。
・干す場所がない
部屋干しするなら、十分なスペースが必要です。と言っても、専用ランドリールームは不要。昇降式や着脱式の物干しを使えば、どこでも部屋干しスペースにできるからです。
部屋干しで快適に乾かすコツ
室内での洗濯物の乾き方についての実験をご紹介します。こちらは、キッズデザイン賞を受賞した、積水ハウスさんの研究。それによると、室内干しで効果的なのは、「換気扇と除湿機の活用」だそうです。
出典:キッズデザイン・ラボ「実測に基づく室内干し時における洗濯物の乾燥時間および室内温湿度環境」
この実験では、洗面室のような小さな空間で、暖房や除湿機、扇風機などを使って、洗濯物を干しています。「乾く時間」と「かかった電気代」を調べたそうですよ。
結果は、除湿機が一番!しかし、除湿機のみだと電気代がかかるので、バランスがいいのは「除湿機と換気扇」の合わせ技だそう。
やっぱり洗濯物が乾くには、「除湿」と「風通し」なんですね!
こんな結果も踏まえ、快適に乾かす部屋干しのコツをご紹介します。
ポイント1:除湿機と換気扇を使う
洗濯物を効率よく乾かすには、室内の空気を「乾燥」させて「空気を動かす」こと。
そこで役立つのが「除湿機」です。衣類換装用としても販売している「ゼオライト式」がおすすめ。送風機能がある消音性の高いものが使いやすいです。
空気をしっかり動かしつつ、除湿もしてくれるから一石二鳥!
浴室の乾燥機能で部屋干しをすることもできますが、電気代と乾燥による浴室内の痛みが気になります。
除湿機なら、電気代は最小限ですみます。
ポイント2:間隔をあけて干す
洗濯物を干す時は、空気の通り道をさまたげないように、間隔をしっかり空けましょう。
竿の両端に長いもの、中心に短いものを干す「アーチ型」の干し方なら、洗濯物で空気の流れがじゃまされません。
ポイント3:部屋干し専用の物干しを使う
部屋干しにおすすめなのは、専用の室内用物干しです。スタンド型やパラソル型の物干し、突っ張り棒タイプの物干しなどもありますが、使っていない時にかさばるのがデメリット。
専用の室内物干しは、天井や壁に設置し、使わない時はコンパクトにしまっておくことができます。
場所を取らないので、狭い空間を無駄なく活用できます。
ポイント4:部屋干し専用洗濯洗剤を使う
部屋干しの臭いに効果があるのは、部屋干し専用の洗濯洗剤です。除菌機能があるため、菌の繁殖をおさえ、臭いの元をシャットアウト。部屋干し用のもので気に入った香りの柔軟剤があれば、合わせて使うのもおすすめです。
部屋干しスペースをつくるなら、どこがおすすめ?
使いやすい部屋干しスペースを作るためには、「洗濯動線」と干しやすい「スペースの確保」を意識しましょう。
・洗面脱衣室
事例:京町家風コの字の住まい
最もおすすめなのは、洗面脱衣室。洗濯機のすぐ隣りで干して、そのまま収納できればコンパクトな洗濯動線が実現、洗濯が劇的に楽になります。
洗面室は1坪(約2畳)の広さが一般的ですが、部屋干しスペースを兼ねるなら1.5坪(約3畳)あると使いやすくなります。
物干し竿は天井につけるタイプを採用し、昇降式や着脱式で使わない時はコンパクトにできると邪魔になりません。
・2階ホール
また、洗面室にそこまでの広さが取れそうにない場合は、階段を上がった2階のホールや廊下がおすすめ。お客様が通る場所ではなく、日中や夜間なら家族が行き来することも少ないので、干していてもあまり気になりません。
濡れた洗濯物を持って上がるため、動線が長くなってしまいますが、スペースが取れない場合はひとつの候補になります。
・避けたいのはリビング
できれば避けたいのが、リビングやダイニングの窓辺です。
リビングは、日中も夜間も家族がくつろぐ場所で、お客様を通すこともあるスペース。洗濯物を干すと一気に生活感が出てしまいます。
また、窓辺はあまり空気が動かず、広い空間では除湿機の効果も限定的なので、意外と乾きにくいのも理由です。
せっかく新築やリフォームで間取りを考えるなら、洗濯物がよく乾いて使いやすい動線になるよう、スペースを確保したいですね。
まとめ:コツをつかめば部屋干しは快適!
部屋干しは、花粉や天候を気にせず洗濯ができ、衣類も痛みにくいので、家事を少しでも楽にしたい方におすすめです。
しっかり乾かすには、コツを押さえた干し方が大切。除湿機や換気扇も併用して快適な部屋干し空間を計画しましょう!
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